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​おうち劇場に至るまで

 2018年11月より活動が始まりました。舞踏家加藤道行の知り合いのケアマネージャーが自分の担当ケースに大野一雄先生とかかわりが深かった(大野一雄先生の本、「私の舞踏の命」を出版)人がいるということでその方と加藤を引き合わせていただいたことから縁が始まりました。その日初めてその方の前で踊らせていただくとケアマネージャーやご家族の方からいつもと誓う表情か見られるということで月1回お宅を訪問して踊ることを始めました。そのうちアーティストを含め様々な人も参加するようになりおうち劇場と名付けました。それまでカラコロDanceプロジェクトというしょうがい当事者や認知症の方のためのグループダンスワークを20年以上続けさせていただいていましたが、おうち劇場をきっかけにカラコロDanceプロジェクトとしてパーソナルセッションもすることとなりました。コロナ禍以降は、オンラインも活用し国外の方も参加していただいています。

 

 在宅の認知症の方のお宅をげ劇場に見立て、歌や踊りといったパフォーマンスを行うことで、そこに様々な人々が集い、新たなコミュニティができることを期待しています。認知症でありながらも新たな社会とのつながりを築いていくことを目指しています。また、認知症になった方が、人生の中で思いをもって大切にしてきたこと(この事例の場合芸術活動)を引き続き取り組めるようにサポートしてその方のQOLを豊かにできればと考えています。そして、この活動を通じて、老いることの社会的精神的意味を問い直していければと考えています。

 

 

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この活動は、2021年度に芸術・文化を通じた社会づくりの活動との認定を受けて企業メセナ協議会の「2021 芸術・文化による社会創造ファンド」(略称:2021Arts Fund)の対象事業となりました。

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※カラコロDanceは、からだとこころがコロコロ転がるように楽しくおどる場になるようにという思いを込めて救った造語です。

​年齢、障害の有無、ジェンダー、国籍などあらゆるボーダーを超えて「おどる」を楽しむ場を創造していきます。そして、あらゆる人が共におどるを楽しみながらつながりこころ豊かに生きるお手伝いをしていきたいと思っています。 

舞踏家 加藤道行

1962年 クリスチャンの両親の元、東京郊外に生まれる。

1985年東洋大学卒業 社会福祉専攻

 大学卒業後知的しょうがい者施設で働くなか、しょうがい者の表現活動に興味を持ち1995年頃より様々なワークショップに参加する。1996年頃より横浜市内の的しょうがい者施設でダンスワークショップを実践する中、自身も表現する楽しさに目覚めていく。2000年より偶然手にした公演案内に導かれ大野一雄舞踏研究所で舞踏修行を始める。2001年からは、師大野一雄の日常の介護を数名の研究生と共に行いながら師の身近で舞踏を学ばせていただく。師の昇天(2011年)された後、2012年高齢者向けダンスセラピーにも関心を持ち研鑽と実践を重ねる。

 舞台では、コンテンポラリーダンサーや能、日本舞踊といった伝統芸能の方々との共演やオペラへの出演をしている。また、舞台以外でもミュージシャンや画家との即興コラボレーションを積極的に行っている。

 日々、美と醜の間の真理を求め、ひと振りでもいのちのかたちを伝えることができればと願い踊り続けている。

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撮影:Tanaka Chihaya

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撮影:Tanaka Chihaya

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Home theater

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